<読書>「これはただの夏」燃え殻

 

 

「ボクたちはみんな大人になれなかった」の続編、「これはただの夏」を読んだ。

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「ボクたちはみんな大人になれなかった」では、心をチクチク刺された私だったけれど、「これはただの夏」はサラッと読んでしまった。

登場人物の女性が前作の方が好みだったからかもしれない。

優香と明菜より、かおりとスー派。

 

優香の笑顔と爆笑が伝染して、ついボクも笑ってしまう。その人の見せる笑顔に気持ちの紐が解けたら、恋に落ちたと認定してもいいのかもしれない。

 

ーこれはただの夏

 

燃え殻さんの書く恋に落ちる時の表現が好きだと改めて思った。

素朴で素直な言葉を選ぶ。

 

仕事ではいつも脇道にそれることを心がけていると話していた。

「大手を振って真ん中を歩いている奴が、意表をつく面白いものを、作れるわけねえだろ」

 

ーこれはただの夏

 

一方で、ちょっと捻くれた考えも好きだ。

大手を振って真ん中を歩けない私は、大関の言葉に少し励まされた。